
患者様のお口の状態にもよりますが、矯正を行うと顔立ちや笑顔が変化したように見えるケースがあります。
矯正が顔立ちに関連する?
実は、顔立ちの印象には目元だけではなく、顔の下半分も重要な要素と言われております。目元がくっきりとしていても鼻下から口元までが長いと間延びした印象を受けます。逆に、鼻下から口元までが短いと引き締まった顔に見えると言えるでしょう。
鼻と上唇の間にある縦向きの溝を人中(じんちゅう)と呼びますが、歯の矯正が人中などの顔立ちに関連するとはどういうことでしょうか。
例えば、出っ歯(上顎前突)や口ゴボ(上下顎前突)の方の場合は、歯の角度があり、口元が尖っています。尖った口元は閉じにくい状態で、無理やり閉じようとすると力が入ります。
それにより、人中が長く見えやすくなったり、あごにシワが出来たりという特徴があります。歯列矯正を行うと歯がきれいに並び、重度でない場合は、無理に力を加えることなく口を閉じられます。人中の間延びや、あごのシワなどのお悩みを減らすことが可能です。
多くの哺乳類には人中があります。人間の人中には明確な機能がありませんが、他の哺乳類には鼻を湿らせておくための水分を運ぶ機能があるようです。
笑顔の変化とは人中の長さ?
矯正治療を行うと、どのように笑顔が変化するかご説明します。
顔の黄金比には様々あります。口元に関連する比率として言われているのが、「鼻の下から唇の真ん中」「唇の真ん中からアゴ先」についてです。これらの比率が1:2であることが理想の顔や美しさと言われます。
ワイヤーやインビザラインの歯列矯正を行った軽度・中度の出っ歯や口ゴボの方は、口元の突出感がなくなると、人中が短く見えやすくなり、理想の顔の比率に近くなります。
矯正により人中が伸縮するということではありません。出っ歯や口ゴボを治療し、口元が引っ込むと、人中が短く見え笑顔がより良く映るということです。現在では人中を短く見せるためのコスメグッズも販売されている程、人中が短いことが美しい顔の条件の一つと言われています。
まとめ
出っ歯や口ゴボの方が矯正治療を行うと、顔の下半分にある人中が短く見えるので、Eラインや笑顔がより魅力的に変化する場合があります。抜歯処置が必要かどうかという点は、口元の状態により異なりますので、口元の突出感や、歯並びが気になる方は一度、カウンセリングにてご相談ください。