予防歯科

子供のフロスはいつからするべき?

子供のフロスはいつからするべき?

子供のフロスはいつから開始するべきなのか、本当にフロスを使用したらどれだけ違うのかと気になるパパやママは多いでしょう。今日は子供のデンタルフロスはいつから始めるのが理想か、また、フロスによる清掃率など具体的にご説明します。

フロス未使用の場合と比べてきれいさは違う?


歯磨きの際に歯ブラシのみで清掃する場合と、歯ブラシとデンタルフロスを使用した場合、どれだけお口の中の衛生面に違いがあるか、表にしてみました。上記でお分かり通り差があります。

歯ブラシのみで食べかすや歯垢(プラーク)などの汚れを除去した場合

お子様用の歯ブラシは、大人用の歯ブラシと比べて、小さな乳歯をしっかり磨けるように、ヘッドが小さくなっています。時間を掛ければできないことはありませんが、上下の歯の噛み合わせの面や、頬側、舌側の歯面を仕上げ磨きはしても、歯と歯の間に溜まった汚れや歯垢(プラーク)は落とすことができません。

歯ブラシとデンタルフロスで食べかすや歯垢(プラーク)などの汚れを除去した場合

歯ブラシで歯の表側・裏側・咬合面を磨いた後、歯と歯の間にフロスを入れると、歯間に溜まっている食べかすや歯垢を除去することができます。乳歯は、大人の歯である永久歯に比べてエナメル質が柔らかく、細菌感染を起こすとあっという間に神経まで到達するむし歯になってしまいます。デンタルフロスを使用すれば歯と歯の間の虫歯のリスクが低くなります。

フロスにも子供用と大人用がある

デンタルフロスは、ナイロンやポリエステルなどの合成繊維をより合わせてできた糸状のオーラルケアグッズで、糸巻き(ロール)タイプと、柄(ホルダー)付きタイプ、大きく分けてこの二種類の形状があります。ロールタイプは経済的ですが持ち方が難しいため、お子さんも使えるデンタルフロスはホルダー付きのフロスとなります。ホルダー付きにもF型とY型の二種類あり、F型は前歯、Y型は奥歯に使用しやすいです。

お子様向けのデンタルフロスは、尖った部分など怪我をしそうな部分を失くした握りやすい形状のものが多いです。お子様が毎日楽しくフロスを頑張れるように、柄の先にキャラクターがついていたり、糸の部分に果物の香りがついているものなどもあります。大人用はピックなどがついています。

子供のフロスはいつから始める?

海外では、歯ブラシとデンタルフロスはセットで口腔の清掃が浸透しています。上記は、平成28年に厚生労働省が行った調査結果より、10歳未満のお子さんを抽出したグラフです。日本ではあまりフロスが浸透していないということがわかります。

乳歯が生え揃うのは、おおよそ2歳前後で、2歳となれば前歯や奥歯など生えてくるため、歯と歯の間が狭くなってしまいます。2歳からフロスを使用し始めるのが良いでしょう。

お子さんが嫌がっても行うというのはおすすめしません。離乳食が始まった頃から歯ブラシを口に入れるという行為に慣れ、2歳頃から虫歯にならないようフロスを、お口へ持っていきましょう。歯周ポケットや隙間のお掃除をするために歯間をゴシゴシせず、ただ歯と歯の間に入れて優しく除去しましょう。とにかくお子さんが毎日嫌がらずに続けることが大切です。

参照先:厚生労働省

まとめ


むし歯になると痛みでお子さんは食べ物を噛むのを嫌がります。そのようなことにならないためにも、一緒に買い物に行きフロスを選んでみるのも一つの方法です。子供のフロスや歯磨きが泣かれてそれも難しいというパパやママは、早めにお子さんと一緒に歯医者さんへ行き、歯科医師や歯科衛生士にご相談ください。

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