
ガタガタの前歯を放置するとどうなる?
ガタガタの前歯は見た目が悪いという問題だけではありません。歯並びがきれいに整っていないと、口腔内で様々なトラブルが起きる原因になります。- デコボコした歯列で食べ物を噛んだ後に食べかすが詰まりやすい
- 歯磨きをしても歯ブラシが届かず歯垢(プラーク)除去が難しい
- 汚れが付着したままの歯は酸によりエナメル質が溶けて虫歯になる
- 歯垢が歯石となり歯肉に沈着し、歯周病となる
前歯の矯正のための矯正方法
大人になってから歯科矯正を検討される方は多いです。前歯のガタガタを部分矯正で治療する際の方法はワイヤー矯正、裏側矯正、マウスピース矯正の3つです。1. ワイヤー矯正
歯の表面にブラケットと呼ばれる小さなボタンのような装置をつけ、その中にワイヤーを通して力をかけ、歯を正しい位置まで動かす治療法。患者さん自身で外すことは出来ない。2. 裏側矯正
歯の裏側にブラケットとワイヤーを付けて歯を動かす方法。他人から見えにくい。患者さん自身で外すことは出来ない。3. マウスピース矯正
透明なマウスピースを歯に装着し、10日~14日程度で新しいマウスピースにつけかえることで少しずつ歯を動かす治療法。1日22時間以上の装着が必要。他人からは矯正中であるとわかりにくい。前歯の部分矯正を行うメリット・デメリット
メリット
- 歯のデコボコがなくなり審美性が高くなる
- 自分の歯並びに自信が持て口元を隠す必要がなくなる
- 咀嚼機能が改善され、顎関節への負担が減少する
- 全体矯正と比べて矯正の料金が安く、治療期間も短い
- 歯並びが良くなると歯磨きがしやすくなり虫歯や歯周病のリスクが減る
デメリット
- 費用や通院に時間や料金が発生する
- 歯を動かす際に痛みが生じることがある
- 保定装置をドクターに指示された期間、しっかり装着しないと後戻りを起こす
- 歯を動かすスペースを作るためにIPR(スライス、ディスキング)で前歯の両端を削る際に知覚過敏を起こすことがある
- 重度の不正咬合は部分矯正では治療できない
参照先: Augusta University
前歯のガタガタとは
口元や前歯がガタガタしているお悩みがある方は、お話しする際に見られないよう口元を手で隠すことを行いがちです。前歯がガタガタしている状態で多いのは以下のようなケースです。- 前歯の数本のみ出っ歯である(上顎前突)
- 前歯の数本のみ引っ込んでいる(叢生・乱杭歯)
- 前歯の数本のみねじれている(翼状捻転歯)
全顎矯正となりやすい不正咬合は下記の通りです。
- 八重歯(叢生)
- 受け口(反対咬合・下顎前突)
- 奥歯を噛んだ時に上下の前歯が開いてしまう(開咬)
- 下の前歯が上の前歯を大きく覆ってしまう(過蓋咬合)
前歯のガタガタの矯正に関するQ&A
前歯のガタガタ矯正はいつから始めるべきですか?
前歯のガタガタ矯正はできるだけ早めに始めることが望ましいです。歯並びの問題は成長期に治療すると効果が高くなります。子供の成長が終わる前に、歯科医師と相談して適切なタイミングを見定めることが重要です。
前歯のガタガタを放置するとどのようなリスクがありますか?
前歯のガタガタを放置すると、見た目の悪さだけでなく、口腔内で様々なトラブルが生じるリスクがあります。噛み合わせの不調や歯の健康問題(むし歯や歯周病)のリスクが高まり、最悪の場合、歯が抜けてしまうこともあります。
前歯の矯正によるメリットは何ですか?
前歯の矯正によるメリットは、歯のデコボコがなくなり審美性が向上し、自信を持てる口元になることや咀嚼機能の改善が挙げられます。また、全体矯正よりも料金が安く、治療期間も短い場合があります。
まとめ
