予防歯科

予防歯科ってなにをするの?歯を守るために知っておきたい内容まとめ

予防歯科ってなにをするの?
そもそも“予防歯科”ってなに?治療じゃない歯医者の意味とは

「予防歯科」と聞いて、「まだ痛くないし関係ないかも…」と思ったことはありませんか?
でも実は、“歯を守るために通う歯医者さん”こそが予防歯科なのです。

今までは“歯が痛くなったら歯医者へ”という考えが一般的でしたが、最近では“歯を守るために通う場所”という意識に変わってきています。欧米のように、予防のために定期的に歯科を訪れる文化が、少しずつ日本でも広がってきているのです。

治療のために歯科医院へ行くのではなく、むし歯や歯周病になる前に通うことで、将来のトラブルを未然に防げるんです。

むし歯や歯周病を放っておくとどうなる?

予防をしないまま過ごしてしまうと、こんなことが起こりやすくなります。

歯を失うリスクが高くなる
→ 歯周病は日本人が歯を失う最大の原因。しかも自覚症状が出にくいのが怖いところ。

治療が大がかりになる
→ 小さなむし歯を放置すると、やがて神経まで進行し、被せ物や抜歯が必要になることも。

全身の健康にも悪影響が
→ 最近では、歯周病が糖尿病や心疾患、誤嚥性肺炎と関連していることも明らかに。

こうしたリスクは、定期的な予防ケアでぐっと減らすことができますし、もし症状が出てしまっても、ごく簡単な治療で済むんです。

予防歯科の役割とは?—“治す”から“守る”へ

これまで歯医者さんといえば「痛くなったら行くところ」というイメージが強かったですよね。でも、現代の歯科医療では「悪くなる前に予防する」ことが重視されていて、これこそが予防歯科の本質です。

予防歯科の3つの大きな役割

むし歯・歯周病の発症を防ぐ(一次予防)
→ 健康な歯を維持するために、定期的な健診や歯磨き指導、フッ素塗布などを行います。

早期発見・早期対応で重症化を防ぐ(二次予防)
→ 小さなむし歯や歯周病の兆候を見逃さず、必要な処置をタイミングよく行うことで、大掛かりな治療を回避します。

治療後の再発を防ぐ(三次予防)
→ 被せ物や詰め物をした歯、歯周病を治療した部位が再び悪化しないように、継続的なケアを行います。

なぜ“予防”がそんなに大切なの?

天然の歯は、削ったらもう戻らないから。
→ 一度削った歯は、被せ物や詰め物で補いますが、天然の歯に勝るものはありません。だからこそ「削らずに守る」が最も大事。

重症化すると治療期間も費用も増えるから。
→ 小さなトラブルなら1回の通院で済んでも、進行してしまうと通院回数も費用も倍以上に。

全身の健康ともつながっているから。
→ 口の中の炎症が、糖尿病や心臓病、誤嚥性肺炎など全身疾患と関係していることがわかってきています。

一言でまとめると?

予防歯科は「今ある歯と健康を、未来の自分のためにキープする仕組み」です。
単に“虫歯を見つける”のではなく、“虫歯にならない生活を支える”ことが、予防歯科の役割なんです。

定期的な通院とセルフケアの両輪がそろえば、歳を重ねても“自分の歯でおいしく食べられる未来”が手に入ります!

予防歯科に通っている人って、どのくらいいるの?

「予防歯科って大事そうだけど、実際に通っている人ってどのくらいいるの?」
そんな疑問、ありますよね。最新の調査データをもとに、予防歯科の受診状況を見てみましょう!

過去1年間に歯科健診を受けた人の割合は58.0%

厚生労働省が実施した「令和4年歯科疾患実態調査」によると、過去1年間に歯科健診を受けた人の割合は58.0%でした。

これは、約10人中6人が定期的に歯科健診を受けていることを示しています。また、女性の方が男性よりも受診率が高い傾向があることも報告されています。

受診率は年々増加傾向にあります

過去のデータと比較すると、歯科健診の受診率は年々増加しています。

歯科健診の受診率の推移

このように、予防歯科への関心が高まり、実際に受診する人が増えていることがわかります。

高齢者の受診率が特に高い傾向にあります

高齢化の進展に伴い、歯科診療所を受診する高齢者の割合も増加しています。特に65歳以上の高齢者では、定期的な歯科健診の重要性が認識され、受診率が高まっています。

予防歯科ではどんなことをするの?

日本歯科医師会のウェブサイトの「歯医者さんに行こう!」というコラムによると、一般的な予防歯科の内容は以下の通りです。当院でもほぼ同じような内容で行っています。

むし歯のチェック
歯の噛む面や歯と歯の間など、見えにくい部分のむし歯を専門的に確認します。

歯ぐきのチェック
歯周ポケットの深さを測定し、歯周病のリスクを評価します。

歯磨き指導
個々の歯並びや癖に合わせた、正しい歯ブラシやフロスの使い方を指導します。

歯垢の染め出しチェック
歯垢(プラーク)の付着部位を染め出して確認し、磨き残しを可視化します。

歯垢の除去
歯ブラシで取りきれなかった歯垢を、専門的に除去します。

歯石の除去
自分では取り除けない歯石を、定期的に除去します。

歯科相談
むし歯や歯周病だけでなく、顎の痛みや嚥下障害など、さまざまな相談に対応します。

お口の中の粘膜の病気チェック
口内炎や口腔がんなど、粘膜の異常を早期に発見します。

予防歯科で受けられるケアは、思っている以上に幅広く、これらのチェックやケアによって、“自分では防ぎきれないトラブル”をプロの手を借りて一緒に防ぐことができます。

通院で変わる未来:予防歯科で得られるメリット

予防歯科を習慣にすると、長い目で見てたくさんの良いことがあります!

歯の寿命が延びる
→ 自分の歯でずっと食べられる幸せをキープ!

治療にかかる費用や通院回数を減らせる
→ 小さなケアの積み重ねが、大きな治療を防ぎます。

口臭や見た目の印象も良くなる
→ 清潔なお口は、自分に自信を持てる大事なポイント!

将来の健康リスクも抑えられる
→ 誤嚥や全身疾患の予防にもつながることが研究でも示されています。

つまり、「今のケアが未来の自分の歯を守る」ってことなんです。

予防歯科と医療費の関係

「予防のために歯医者に通うなんて、逆にお金がかかるんじゃ…?」
そんなふうに思っている方もいるかもしれません。

でも実は、予防歯科に通うことで将来的な医療費を抑えることができるんです。

予防に通うことで減らせる“高額治療”

たとえば…

  • むし歯が悪化して神経まで届いてしまうと、神経を取る治療(根管治療)+被せ物が必要になります。
  • 歯周病が進行して歯を失うと、ブリッジ・入れ歯・インプラントなどの治療が必要になります。

どれも1本あたり数万円~数十万円かかることもあるんです。

定期ケアは低コストで続けられる

一方で、予防歯科での健診やクリーニングは保険が適用されることも多く、費用も数千円程度。
しかも所要時間も40分前後で、負担が少ないのがポイント!

「大きな治療を避けるために、小さなケアを続ける」
これが予防歯科のいちばんの経済的メリットです。

通院の手間もお金も、“トラブルが起きてから”よりずっとラクなので、将来の自分のために、早めの予防を始めるのがおすすめです!

予防歯科で受けられるケアの流れをチェック!

初めてでも安心して受けられるよう、流れをざっくり紹介します!

STEP1:健診(問診・視診・レントゲンなど)
→ 歯や歯ぐきの状態を総合的にチェック。

STEP2:クリーニング(歯垢・歯石の除去)
→ 専用の器具で細かくお掃除。スッキリ!

STEP3:ケア指導(歯磨きや生活習慣)
→ 毎日のケアをアップデート。

STEP4:必要に応じた処置(フッ素塗布やシーラントなど)
→ お口の状態に合わせて、最適な予防処置を実施。

この一連の流れで、今ある健康な歯を、より長く守ることができます!

まとめ

まずは気軽に健診へ!自分の歯を大切に守ろう

「予防歯科=何か特別なこと」と思っていた方も、
「意外とシンプル」「今からでもできそう!」って思えたんじゃないですか?

大切なのは、「痛くなる前に行く」という習慣。
予防歯科は、歯のトラブルを未然に防ぐための“未来への投資”です。

?まずは年に2~3回、歯科医院での健診からはじめてみましょ。
きっと5年後、10年後の自分が「やっておいてよかった」って思えるはずです。

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