矯正歯科

矯正前やっておきたい準備チェックリスト ― 後悔しない歯列矯正スタートのために

矯正前やっておきたい準備チェックリスト

矯正治療を始める前にやっておくべきことはないのか、どれから取り掛かればいいのか分からないという方も多いでしょう。歯列矯正は、多くの人にとって大きな転機となる重要な選択です。だからこそ、治療を始める前にしっかりと準備しておくことが欠かせません。

なぜ矯正前の準備が大切なのか

歯列矯正は、ただ単に装置を付ければ終わりというものではありません。矯正治療を成功させるためには、治療前の準備が非常に重要です。口腔内や顎の状態、ライフスタイル、費用などを事前に整理しておくことで、治療中のトラブルを防ぎ、スムーズに、そして後悔の少ない矯正スタートができます。特に、虫歯や歯周病などがある状態で矯正を始めてしまうと、歯や歯を支える骨に悪影響が出て、最悪の場合は歯を失うリスクすらあると言われています。

矯正後にもっと前から準備しておけば良かったと後悔しないように、項目を確認しておきましょう。

口腔内の健康チェックとケア

矯正装置をつけると、歯磨きが難しくなり、装置の隙間に汚れや食べかすがたまりやすくなります。これにより、虫歯や歯周病のリスクが高まるため、矯正前にできるだけ口腔内を健康な状態に整えておくことが重要です。

  1. 歯科でレントゲン撮影や歯周ポケット検査などを受け、虫歯や歯周病がないかチェック
  2. 小さな虫歯でも放置せず、きちんと治療しておく
  3. 定期クリーニングで歯石やプラークを落とし、歯茎の健康を維持する

特に歯周病がある状態で無理に矯正を行うと、歯を支える歯槽骨に過剰な負荷がかかり、骨の吸収が進んでしまうこともあります。最悪の場合、大事な歯を失うリスクが高いです。矯正を決めたら、まず口腔内の健康チェックを最優先にしなければなりません。

親知らずの確認と必要なら抜歯を済ませる

親知らずが不適切な生え方をしていたり、スペースが足りず歯列に影響していたりする場合、矯正計画に支障をきたすことがあります。矯正前に親知らずの位置や生え方をレントゲンなどで確認し、抜歯が必要かを判断してもらうのが安心です。

もし抜歯が必要であれば、矯正装置をつける前に済ませておくのが多くの場合おすすめです。矯正装置がついてからだと、抜歯後の処置が難しくなったり、費用が高くなる可能性があったりするからです。抜歯のタイミングとしては、ある程度親知らずが生えていて、かつ抜歯しやすい状態であることが望ましいとされています。深い骨の中に埋まったままの親知らずを無理に抜くのは、腫れや痛みなどのリスクも高くなります。

親知らずについては、矯正担当医とよく相談し、慎重に判断しましょう。

咬み合わせや顎関節のチェックと問題の洗い出し

矯正は歯並びだけでなく、咬み合わせや顎の動きに影響を与えるため、矯正前に顎関節の状態や咬み合わせのバランスをチェックすることも重要です。顎関節症や不正咬合がある場合、矯正治療中に症状が悪化する可能性があります。具体的には、このような検査や確認を受けるとよいでしょう。

  • レントゲン、必要に応じてCTや3Dスキャナーなどで顎関節や顎骨の構造を診断
  • 咬合診断で噛み合わせのバランスを確認
  • 顎関節に痛みや違和感、音がするなどがあれば、担当医に正直に伝える

もし顎関節に異常がある場合は、矯正前に炎症を抑える治療や必要な対策を行うことで、矯正中のトラブルを防げる可能性があります。

矯正方法、期間、支払い方法の事前確認

矯正には、ワイヤー矯正、マウスピース矯正など複数の方法があります。

矯正方法や治療期間の確認

どの方法を選ぶかによって、治療期間や費用、メンテナンス頻度、目立ちやすさなどが大きく異なります。矯正前にそれらをきちんと理解し、自分のライフスタイルや予算と照らし合わせて検討することが大切です。

矯正方法 治療期間の目安 主な特徴
ワイヤー矯正(表側) 1.5〜3年程度 ・幅広い症例に対応可能
・歯の移動が比較的スムーズ
・装置が見えやすい
・食べ物が挟まりやすく、ケアがやや難しい
ワイヤー矯正(裏側/舌側) 2〜3年程度 ・装置が見えにくく審美性が高い
・発音に慣れるまで時間がかかる場合あり
・費用が高め
・治療の難易度が高い
マウスピース矯正(インビザライン) 1〜2.5年程度 ・透明で目立ちにくい
・取り外し可能で食事や歯磨きがしやすい
・1日20〜22時間装着のため自己管理が必須
・複雑な症例では適応外になることも

支払い方法の確認

さらに、支払い方法は無理のない支払い計画を立てましょう。デンタルローンの有無、費用総額の内訳まで事前にしっかり確認し、分からない部分があれば質問しておきましょう。矯正はまとまった費用がかかることが多いため、事前の準備が後のストレスを大きく減らしてくれます。

ライフイベントやスケジュールを見直す

矯正装置をつけると、食事や通院、喋りやすさ、見た目など、普段の生活や予定に影響が出やすくなります。結婚式、成人式、写真撮影、重要な仕事のプレゼンなど特に大きなイベントが近い場合は、矯正のタイミングを慎重に考える必要があります。

矯正開始後すぐにイベントがあると、装置を外したい、見た目が気になるといった理由で一時的に矯正を中断したり、装置を取り外したりする人も少なくありませんが、装置を外すと再装着費用がかかり、治療期間が延びる可能性があります。矯正前にこうしたスケジュールを整理しておけば、無駄なコストや時間を避けられます。

通いやすく、自分に合った歯科医院を選ぶ

矯正は、治療期間が長く、通院頻度も高くなりがちです。そのため、通いやすさや費用、実績、医師との相性などを考慮して、最適な歯科医院を選ぶことが非常に重要です。矯正治療で長く通うことになる医院を選ぶ際のポイントを挙げていきましょう。

矯正専門医、または認定医が在籍しているか
治療方針や矯正装置の種類、期間、費用などを丁寧に説明してくれるか
アフターケア、トラブル対応、メンテナンスの体制が整っているか
通いやすい立地、通院しやすい診療時間であるか

これらを事前に確認し、自分の生活や価値観に合ったクリニックを見つけることで、矯正中の満足度や安心感がぐっと高まります。

些細なチェックポイント

矯正治療を始める前に、ささやかだけどチェックしておきたいポイントも挙げていきます。

Beforeの写真を残しておく

矯正が進むにつれて、表情や輪郭は少しずつ変化していきます。もちろん、歯科医院で矯正前の写真は撮影されますが、自分のスマホで治療前に写真を撮っておきましょう。正面、横顔、笑顔、口を閉じた姿などを撮影しておくと、ビフォーアフターの違いが分かりやすくなり、矯正へのモチベーションアップにもつながります

間食を控える習慣を身につける

矯正装置の着脱が多くなると、治療の進行に影響が出る可能性があります。

  • 間食を減らす
  • 飲み物は水を中心にする

矯正を始める前から口に物を入れる時間をできるだけ少なくする習慣をつけておくと、スムーズに治療を進めやすくなります。

自分が目指す矯正後の姿を描いておく

前歯の重なりを改善したい、自然な笑顔を手に入れたいなど、治療の目的をはっきりさせておくことで、治療中に迷ったり挫折しにくくなります。このゴールのイメージを描くことは、矯正を続けるうえでとても大切なポイントです。

カウンセリングで不安や疑問を解消しておく

多くのクリニックでは初診カウンセリングを設定しており、矯正治療を始める前に受けることができます。このタイミングで、疑問や不安点を全て洗い出し、納得できるまで質問することが大切です。

例えば、治療期間の目安、装置の違い、通院頻度、費用の内訳、矯正中の日常生活での注意点などを聞くことができます。また、カウンセリング内容をメモしたり、家族やパートナーと相談したりすることで、矯正を始めたらこういう生活になるというイメージを事前に共有できます。治療中のストレスやギャップを減らすことができ、安心して矯正に臨めるようになります。

まとめ


矯正を成功させ、満足できる治療にするためには、矯正装置をつける前の準備がとても重要です。虫歯や歯周病の治療、親知らずの確認、顎関節や咬み合わせのチェック、費用や期間の確認、ライフイベントの調整、通いやすく信頼できるクリニック選びなどをきちんと整えておくだけで、矯正中の不安やトラブルを大きく減らすことができます。

矯正前にやっておくことで、後悔せず、安心して矯正ライフをスタートさせることができます。矯正を検討しているなら、まずはこの記事をチェックリストとして使ってみてください。

なんばクローバー歯科

大阪矯正歯科グループ大阪インプラント総合クリニック