
マウスピース矯正インビザラインで治療中の患者さんが外出や旅行に行く際の注意点は、主に食事の際のアライナーの取り扱いと、アライナーの紛失に関するこのです。
目次
携帯ケースを持ち歩こう

外食する予定がある場合は、インビザライン用の携帯ケースを持ち歩きましょう。食事の際はインビザラインを歯から外さなければなりません。アライナーを歯から外した後は、専用のケースに入れておくと失くしたり置き忘れたりということが防げます。
外食時のインビザラインのケア

外食時にはインビザラインのアライナーを外さねばならない為、食事の前後に気をつけるべきポイントをご説明します。
1. 手をきれいに洗う
アライナーを外すためには口の中に指を入れなければなりません。そのため、手をきれいに洗うか、またはアルコール・ウェットティッシュを持ち歩き、清潔な指でアライナーを扱いましょう。
2. アライナーを正しい方法で外す
外食の前にアライナーを外す際には、家で行っているのと同じやり方でアライナーを外しましょう。人から見られたくないために無理に片手で外したりすると、アライナーを破損したり、歯を傷めることもあります。
3. アライナー専用のケースを使おう
食事中はアライナーを専用のケースの中に保管しましょう。ナプキンの上に乗せておいたり、ナプキンで包む方がおられますが、置き忘れによる紛失や、お店のスタッフが誤って捨ててしまうこともありますので、注意が必要です。
4. 食事後の歯みがきとアライナーの清掃

食事後は出来るだけ歯ブラシを使って歯から食べかすを取り去って、清潔な状態にしてからアライナーを再度装着しましょう。IPR(ディスキング、スライス)という、歯の両端を少し削る処置をしている方は、その部分に食べ物が挟まりやすいため、デンタルフロスを使用して挟まった食べ物を除去しましょう。同時に、アライナーもきれいに洗いましょう。
5. アライナーを正しく再装着する
食後の歯みがきとアライナーの洗浄が済んだら、アライナーを再び歯に装着します。その際にはいつも自宅でしているやり方で正しく行いましょう。出来るだけチューイーも噛むようにし、アライナーを歯にフィットさせましょう。
6. アライナー装着時にはガムやキャンディは避ける
アライナー装着時にガムやキャンディを噛むと、アライナーが変形することがあります。また、糖分がアライナーと歯の間に入ると、虫歯になりやすいため、注意が必要です。
予備のアライナーを持ち歩こう

旅行の際には、万が一アライナーの紛失や破損が起こった時のために、前後のアライナーをセットで持ち歩くと安心です。
日常生活の中で紛失や破損が起こった場合は、アライナーを作り直す場合もありますが、旅行中の場合はそれが出来ませんので、緊急時には一つ前か一つ後のアライナーを使い、旅行が終了したら早めに歯科医院に連絡しましょう。
アライナーの装着時間が足りなくならないように注意しよう
インビザラインでの矯正治療では、1日に22時間以上のアライナーの装着が必要です。装着時間が足りないと、治療計画通りに歯が動かず、若干の後戻りが起こるリスクがあります。
そのため、飲食店に入った時には、食事が終わればすぐにアライナーを再度装着するように気をつけ、出来るだけ装着時間を守るようにしましょう。
まとめ
インビザラインでの矯正治療を成功させるためには、外出や旅行中のケアは大変重要です。特に食事の前後のアライナーの取り扱いに注意し、清潔さを保ちましょう。また、紛失や破損のリスクを減少させるためにも、専用のケースの使用や予備のアライナーの持参は必須です。
これらのポイントを守ることで、旅行や外出を楽しみながらインビザライン治療をスムーズに進めることが出来ます。