
白い歯はお顔の印象が良くなるといわれており、ホワイトニングに興味をお持ちの方も増えています。歯の色は一人ひとり違いますが、その理由についてご説明します。
目次
歯の色はどうやって決まるの?
歯の色調は歯の内部構造によって作られています。先端部分は透明度が高く、歯の根元に向かって徐々に透明度がなくなっていきます。
歯の表面を覆うエナメル質は半透明で、くもりガラスのようなものとお考え下さい。エナメル質は歯の先端では分厚く、歯の根に近いほど薄くなっています。歯の色は半透明のエナメル質を通して歯の内部の象牙質の色が見えており、その透過具合によって色が決まります。
象牙質は黄色っぽい色をしているため、歯の先端部分は白く見え、歯の根に違い部分では象牙色が透過されて黄色っぽい色に見えます。
そのため、歯がうっすらと黄色く見えるのは歯の本来の色であり、必ずしも汚れているからというわけではありません。
加齢で歯が黄色っぽく見える理由
シニアになるとほうれい線などのしわが目立って気になる方が多いですが、残念ながら歯にも老化がみられます。
加齢によってエナメル質が薄くなるから
一般的に歯の色は年を取れば徐々に黄ばんできます。それは加齢によって歯の表面を覆っているエナメル質がすり減って薄くなっていき、逆にエナメル質の内側の象牙質は徐々に分厚くなっていくということが起こるからです。
エナメル質は半透明ですので、エナメル質が薄くなると象牙質の色が透けて表面に見えるようになり、若い頃よりも黄ばんで見えるのです。
加齢によって象牙質の色が濃くなるから
加齢によって、エナメル質の内側にある象牙質の黄色味が強くなってきます。もともと象牙質はもともと黄色い色をしているのですが、加齢によってその色合いが濃くなって黄色みが強くなります。エナメル質は半透明で、象牙質の色が透けて見えるため、歯の色の黄ばみが強く感じられるようになります。
加齢によって歯に細かい亀裂が入り着色汚れがつくから
永久歯を何十年も使っている間に、歯の表面には細かい亀裂が無数に入り増えてきます。その亀裂に飲食したときの食物の色素が入り込んで、着色汚れとなって段々と色が暗くなっていきます。
まとめ

加齢のためにエナメル質が薄くなり、同時に内部の象牙質の色が濃くなるためにその色が透過して歯が黄色くなるということをご説明しました。歯の表面の汚れは歯のクリーニングできれいに落とせますが、歯の内部の汚れは落とせませんので、その場合はホワイトニングをご検討ください。