
インプラント治療を行っても、美顔器やエステ機器は使用可能です。
インプラント治療とは
インプラント治療についてまず考えましょう。
インプラントは、虫歯や歯周病や破折により歯を失った箇所に埋入する処置です。体になじみやすい金属であるチタン製の人工歯根(フィクスチャー)をあごの骨に埋入し、支台(アバットメント)を入れ、セラミックなどの被せ物(上部構造)を行う治療です。
手術にはなりますが、局所麻酔で行えます。また、入れ歯と違い、インプラントはしっかりと噛むことが可能で、残存歯とそれほど変わらない咬合力があります。歯科医院でしっかりとメンテナンスを行えば、長期間インプラントを保てます。
美顔器やエステ機器の種類
次に、美顔器やエステ機器と聞くと、どんな機器を思い浮かべますか。
加湿で肌の状態を高めるもの、パッドを貼ることで痩せる効果を期待するもの、リンパを流し小顔にするものなど多岐にわたります。
美顔器においては手で転がすローラータイプや、EMS美顔器というものもあります。EMS美顔器は、電流を当てて筋肉を刺激する美顔器です。エステ機器には、超音波、イオン導入、イオン導出、ラジオ波など様々なものがあります。
顔へ美顔器を当てるとインプラント刺激?
では、インプラント治療後に、EMS美顔器を行っても良いでしょうか。
「インプラントは金属だから、顔に当てると埋入箇所がビリビリ痛くなる?」と不安に思われる方もいらっしゃるでしょう。しかし、よくお考え下さい。
私たちの生活には電化製品があふれています。電子レンジ、テレビ、スマホ、パソコン、いずれも電磁波を出しています。家電を使用している間、スマホを操作している間、インプラントが痛いと思われたことはありますか。電磁波過敏症の方を除き、そのような方はあまりおられないと考えます。
従って、インプラント治療を行った後でも、美顔器を顔に当てたり、エステを行うことに問題はありません。現時点でインプラントに悪影響を及ぼしているという報告は上がっておらず、ただ予防の観点でインプラントを行った箇所を避け、美顔器やエステ機器を使用することが望ましいと考えます。
まとめ
インプラント治療後に初めてエステサロンへ行く場合、きちんと問診票(カウンセリングシート)にインプラント治療の旨を記入しましょう。エステサロンによっては、その部分のみ避けて施術を行います。特に心配な方はエステサロンへ先にご相談されてから、施術を受けるようにしましょう。