
インプラントが出来ない病気とは?
1. 1型糖尿病

2. 白血病や血友病などの血液疾患

3. 心筋梗塞を起こしてから6ヶ月経過していない

4. 脳梗塞、脳卒中を起こしてから6ヶ月経過していない
心筋梗塞、脳梗塞、脳卒中を起こしてから6ヶ月以内の方は、インプラント治療を行うことは危険とされています。もし6ヶ月以上経過していても、日常的に服用している薬の種類によっては手術に注意が必要な場合がありますので、リスクが高いといえます。5. 高血圧
高血圧の方は治療中に急に血圧が上がる危険性があるため、日頃から降圧剤などで血圧をコントロール出来ていなければインプラント手術が受けられません。内科の主治医の先生と相談の上で、問題がない場合は手術が可能です。6. チタンアレルギー
インプラント体として使われているチタンはアレルギーを起こしにくい金属ですが、チタンアレルギーの方はゼロではありません。そのためチタンにアレルギーのある方はインプラント治療を受けることが出来ません。7. 重度の歯周病
歯周病で歯を失った場合は、インプラント治療の前に徹底的に歯周病治療を行い、お口の中から歯周病菌を出来る限り減らします。 歯周病にかかったままでインプラント手術を受けると、インプラントの周囲の組織は天然歯よりも歯周病にかかりやすく、進行も早いため、短期間でインプラントの周囲の歯周組織が破壊され、インプラントがグラグラし始めます。 そのためまず歯周病を治療してしっかり治すことが必要です。歯周病によって既に顎の骨が薄くなったり骨の高さが足りない場合は、骨を増やす処置を行うことでインプラント手術が可能になります。8. 重度の骨粗しょう症
骨粗しょう症は骨の密度と骨の質が低下して骨折のリスクが高い病気です。骨粗しょう症であってもインプラント治療は可能だという報告もありますが、重度の骨粗しょう症の場合は出来ない場合があります。軽度の骨粗しょう症の方は、主治医に相談してOKが出ればインプラントが可能な場合もあります。 骨粗しょう症の方の場合、治療薬の種類によってインプラント治療に対するリスクが異なります。骨粗しょう症で治療薬を使用している方はインプラント治療だけではなく一般的な歯科治療の際も歯科医院に薬の種類を伝えるようにしましょう。9. リウマチ、天疱瘡、膠原病などの免疫疾患でステロイド薬を服用している

10. 腎臓病
腎臓病の方は免疫力が低下しているため、傷の治りが遅く、インプラント体と骨の結合もされにくいというリスクがあります。また、感染にも弱いためインプラント治療は避けた方が良いかもしれません。 人工透析を受けている方は、血液を固まりにくくする薬を服用していると思いますので、外科手術の際に出血が起こりやすく、止血しにくいという状況を引き起こすリスクがあります。11. 肝臓病
肝機能が低下していると出血しやすく、インプラント手術後の止血にも支障をきたす場合があります。インプラント手術の前後で服用しなければならない薬が肝臓に負担をかけることもありますので、肝臓病の方へのインプラント治療は推奨しておりません。インプラントが出来ない病気に関するQ&A
1型糖尿病の患者さんにおけるインプラント治療のリスクは何ですか?
1型糖尿病の患者さんは血糖値が高いため免疫力が低下し、歯周病や感染症にかかりやすくなります。また、インプラント体と骨の結合が困難な場合もあり、インプラント治療の失敗リスクが高まります。
血液疾患(白血病や血友病など)の方にはなぜインプラント手術が禁忌とされているのですか?
血液疾患の方は出血リスクが高いため、インプラント手術のような出血を伴う手術は避けられます。したがって、白血病や血友病などの血液疾患がある場合は、インプラント治療は推奨されません。
心筋梗塞を起こしてから6ヶ月未満の場合、なぜインプラント治療が危険なのですか?
心筋梗塞や心臓疾患を起こしてから6ヶ月以内の場合、インプラント治療中に発作を誘発するリスクがあります。手術中の麻酔やドリルによる刺激が発作を引き起こす可能性があるため、主治医と相談し、安定した状態でなければインプラント手術は避けられます。
まとめ
