
入れ歯を紛失しないためには、外して洗浄後すぐに装着する(もしくは入れ歯ケースへ入れる)ことを徹底してください。
保険の入れ歯を紛失すると一定期間は作製不可
保険適用で作製した入れ歯は、6ヶ月以上経たないと、再作製をすることは出来ません。通常、6ヶ月ルールや、6ヶ月規制と呼ばれるものです。これは日本中どこの歯科医院でも該当し、そのような決まりとなっております。では、入れ歯を作製したことを黙っておいて、他院に転院すれば良いのでは?と思われるかもしれません。
どの医療でも該当しますが、医療機関を受診すると、医療機関は患者様のレセプトという資料を作成します。歯科診療の場合も同様で、歯科医院は患者様のレセプトを作成し、決まった日に国や特別民間法人へ送ります。最近はレセプトをオンライン送信する医療機関が多いため、患者様が別のクリニックで入れ歯を作製したことはすぐに露見します。
つまり、入れ歯を作製して間もなく紛失すると、再作製は入れ歯作成時から6ヶ月経たなければ不可能です。食事の度に困りますし、咀嚼刺激が脳に伝わらないとあごの骨が痩せ、他の残存歯に影響を及ぼします。入れ歯は失くさないように注意しましょう。
入れ歯紛失が多いポイント
入れ歯の紛失が多い事例を挙げていきます。それらを知り、入れ歯の紛失を防ぎましょう。
入れ歯をティッシュで包み、テーブルに置いたのにティッシュごと紛失した
入れ歯を紙コップに入れて置いたのに、紙コップごと紛失した
どちらも捨てられる可能性大
いずれの場合も、ゴミと間違えて家族や周囲の方が捨ててしまう可能性があります。水洗いを行うまで隠したい気持ちもわかりますが、入れ歯がなくなると元も子もありません。取りあえずと入れ歯を置くのではなく、保管場所(入れ歯ケース)を決めてきちんと保管しましょう。
入れ歯はこまめに使用!洗うとすぐ戻す!
食事のタイミングのみ入れ歯を装着し、それ以外は外している方が意外と多いですが、入れ歯はきちんと保管しなければ、乾燥に弱い装置です。
家の中で幾日か紛失し、ある日部分入れ歯が見つかったというケースでご説明します。そのケースでは、洗って装着しても、入れ歯や周囲の歯に痛みを感じることがあります。原因は、乾燥による入れ歯の変形や、患者様の口腔内の変化により残存歯の移動・傾きによるものと推察されます。入れ歯はこまめに使用しましょう。
食後に入れ歯の水洗いを行ったら、必ず入れ歯ケースか、ご自分の口に戻して装着しましょう。これが、紛失を防ぐために一番良い方法です。
入れ歯の紛失に関するQ&A
外した後は洗浄してすぐに装着するか、入れ歯ケースに入れることが重要です。
入れ歯を作製してから6ヶ月未満で紛失すると、再作製ができず、食事やあごの骨に影響が出る可能性があります。
入れ歯を外した時にティッシュで包んで紛失したケースと、紙コップに入れて紛失したケースがあります。
入れ歯が乾燥すると変形したり、口腔内の変化により周囲の歯に痛みを感じる可能性があります。
歯科医院での定期的なメンテナンスにより、入れ歯の清掃や調整が行われ、問題が早期に発見されるため、入れ歯の状態を良好に保つことができます。
まとめ
部分入れ歯、総入れ歯の紛失は、タイミングによって再作製まで長くお時間がかかる場合があります。紛失をされないよう、入れ歯の保管場所及び保管ケースをきちんと定めてください。外出先で入れ歯ケースがない場合は、ハンカチやハンカチタオルで丁寧に入れ歯を包み、早く入れ歯ケースに戻すよう心がけましょう。